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Japanese Language Proficiency Test JLPT N3 – Reading Exercise 17

言葉をしっかり学ぶことは、文化を学ぶことでもあります。けれども時に、言葉と文化はぶつかり合います。犬にまつわる言葉は、その良い例です。アメリカ文化において、犬の地位は高いのでしょうか、低いのでしょうか?言葉に着目すると、二つの異なる話が見えてきます。

アメリカ文化において、犬が愛されなかった時代は私の記憶にはありません。私は「名犬ラッシー」と「名犬リンチンチン」を見て育ちました。この二つの人気テレビ番組では、コリーとジャーマン・シェパードが主役でした。二匹とも、全エピソードでヒーローでした。何度も人命を救い、いつも「人間のいちばんの友だち」だったのです。今でもこの二つの番組をYoutubeで見ることができます。話はそれますが、英語を勉強したり、1950年代や60年代のアメリカの生活について学んだりするのには、楽しい方法かもしれませんよ。犬派の人にとっては、なおさらです。

このようなヒーロー犬は別として、私たちの多くが子どもの頃、家で犬を飼っていました。こうした犬はペットで、皆かわいがっていたわけですが、現代の犬のかわいがり方は、全然違います。最近では、犬の飼い主の多くにとって、犬はもはやペットではなく、家族です。犬は「赤ちゃん」あるいは「毛皮のある赤ちゃん」であり、自分はその「親」だというわけです。独身の女性や男性が、土曜日の夜、友だちと出掛けたりデートしたりするよりも、自分の飼い犬と過ごすのを好む、というのも珍しいことではありません。ある人たちにとって、犬は配偶者の代わりであり、またある人たちにとっては、子どもの代わりなのです。犬は飼い主と一緒に寝たり、自分専用の形状記憶ベッドを持っていたりしますし、手作りの食事を取り、高価なビタミン剤やサプリメントを服用し、誕生日パーティーではプレゼントやケーキをもらいます。


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それでも、文化の中で犬の地位が高いにもかかわらず、否定的な表現が氾濫しているのです。Dogは、醜い女性や信用ならない男性など、あらゆる好ましからざる人物の猫写に使われることがあります。このことを、今回のアメリカ大統領選挙の間に思い出させられました。ドナルド・トランプは、特にツイッターで長いこと人々を侮辱してきた経歴を持ち、相手を「犬」呼ばわりしたり、「あいつは犬みたいに惨めにクビになった」などという表現を使ったりしています。こうした表現をあまりにも頻繁に使うので、マスコミは、それをもって彼が性悪であることの証しだと報じました。トランプは犬の何たるかをわかっていないし、おそらく一匹も飼ったことがないのだろう、とマスコミは主張したのです。

It’s a dog’s lifeは古くからある表現で、暮らしが厳しくつらいことを意味します。これは皮肉な話です。というのも、最近では、とてもたくさんの犬がぜいたくに暮らしているのですから。悲しいことに、野良犬や劣悪な環境で飼われている犬もあまりに多く、彼らは間違いなく厳しい生活を送っているわけですが。とはいえ、人がこの言葉をどう使おうと、近頃の「犬の暮らし」とは、かなり快適でありうるのです。


This is a read-only exercise. There are no questions available.




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