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Japanese Language Proficiency Test JLPT N1 – Reading Exercise 06




Reading Passage 1

妻の掃除と整理の仕方、これはもう極端に偏執的である。たとえば自分の好きなところはピカピカ光るほど磨き上げるが、興味のないところは何年もほこりが積み放しになっている。家の中のある部分は精神質なくらい整然と物が並び、だれかが彼女の留守にほんの一ミリほど品物を動かしてもすぐに気づいてしまう。そのかわり、いつも手のつけようもないほどむちゃくちゃにものが突っ込んであるところが家の中に一、二ヶ所は必ずある。

妻のもののしまい方は普通の世間並みとは大分違う。普通の人なら大概たんすにしまう品が食器棚に入っていたり、流しの棚にあるはずのものが冷蔵庫にしまってあったりする。探す以上一応我々の常識と因襲を全部脱ぎ棄てて、白紙にかえって探さねばならぬが、そんなことは容易にできることではない。次に、彼女の物の置き方、並べ方はことごとく彼女の抱いている美の法則によって支配されているので、実用上の便宜というものは _______ 。どんな不便を忍んでも彼女は自分の美を守り通そうとする。ときにわたしが抗議を申し込んでみてもとうていむだである。

1. 「白紙にかえって探さねばならぬ」とあるが、どういう意味か。
新しい紙に書きながら探すこと
妻の考え方にそって探すこと
常識的な考えは捨てて探すこと
探すのは無理だと思いながら探すこと

2. _______ に入る最も適切なものを一つ選びなさい。
一切無視される
一番大事にされる
多少は考慮する
必要不可欠である

3. 「ときにわたしが抗議を申し込んでみてもとうていむだである」とあるが、それはどうしてか。
彼女は我慢強い人で、家の中のものをすぐ探すことができるから

彼女は神経質で、家のどこもきれいにしておかないと気がすまないから
彼女は自分の美意識を持っており、それを曲げようとしないから
彼女は考え方が普通の人と違うので、家のものは一瞬にして気がつくから

Reading Passage 2


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始発駅に電車が入ってきて、やがてドアが開くと、ホームに並んでいた客たちは目の色を変えて座席になだれ込む。このホームで並ぶという道徳を守らせているものは損得の判断、つまり知性だと言える。ホームのような場所で利己的に振る舞うことによる身の危険を知性はよく知っている。だから、私たちはホームで行儀よく並ぶ。ドアが開くまでは我慢して並ぶのである。

 しかし、ホームで並ぶことと電車で席を譲ることとは本質的に違う。自分の利益を考えて席を譲るのではないし、「お年寄りに席を譲りましょう」という指示に従って譲るのでもない。言葉のない何かしらの内なる声に引っ張られ、人は自発的に席を譲るのである。それは共同体に道徳をもたらす元の力であり、この力にはまだ言葉がない。この力は、「人間が生きていくには共同体が要る」という事実から生まれている。この力は潜在的ではあるが、抽象的ではない。そこから知性を越えた「仲間を助けよう」という本能的な欲求が突然生じるのである。群れの中に生まれ落ちた人間という知性動物の倫理の原液が正にここにある。

4. 「ホームで並ぶことと電車で席を譲ることとは本質的に違う」とあるが、筆者はどのように違うと考えているか。
前者は知性的、後者は本能的

前者は本能的、後者は知性的
前者は利己的、後者は利他的
前者は利他的、後者は利己的

5. それはとあるが、何を指しているか。
知性
損得の判断
内なる声
倫理

6. 倫理の原液とあるが、その説明として正しいのはどれか。
個人の心の中にある社会の役に立ちたいという欲求である。
人を含む生き物が自分の身を守ろうとする自己保存の本能である。
人間という知性動物がもつ、集団に適応しようとする欲求である。
集団を作ってしか生きていけない人間の心に潜む助け合うの欲求である。




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