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Japanese Language Proficiency Test JLPT N1 – Reading Exercise 04

Reading Passage 1

ある有名なインタビューアーが、「いろんな人に会わなくちゃならなくて、たいへんですね。いい人、好きな人だけじゃなくて、いやな人、きらいな人もいるでしょうに」と言われて、「いいえ、はじめから好きな人、きらいな人、ということはありません。はじめは虚心(注1)でその人に会うようにしています。最低限、その人に好意と関心をもつようにして」と言っていたのが印象的である

私たちは、人に聞いたことや、会ったときの印象で、ある程度、相手の人がらを決めてしまいがちである。

その人の容貌や服装やからだの特徴や、ことばづかいや動作や姿勢、さらにまた、職業や年齢や出身、経験、社会的地位などといったものからでも、どんな人か、何らかの先入主(注2)を抱く。出会ったときの、自分側の条件や、その場面にもよるわけだが、そういうことを割り引いて、冷静に考える人はまれで、たいていは、自分のこれまでの体験から、あれはこういう人だ、というイメージをつくり上げる。過去の経験で似た人がいれば、その人の印象が重なってくる。意識的に払いのけようとしても、この第一印象は、強い影響をあとに残す。

 (中略)

 結婚のための見合いのような場合、内心強い劣等感を持っていて、きらわれるのではないかという恐れを抱いていると、相手に対する見方にも、バイアス(かたより)が生ずる。畏怖(注3)して、相手が実物以上によく見えたり、逆に、反動的に、なにかにつけて、わるく、低く見ようとしたりする。

人生、はじめての出会いは、すべて、見合いみたいなものだが、身がまえてコチコチになっていると、相手の姿が正確に見えない。特に利害がからむと、バイアスがかかりやすく、かたよった先入主を抱きがちである。ずるそう、おっかなそう、きつそう……など。それは、多分、自分側の気持ちを、相手のイメージに投影しているのである。

身がまえることなく、相手を受けいれることが、いかに難しいか。自己防衛的な身がまえは、相手に対して、ドアを閉じようとしている姿勢である。ある有名なインタビューアーが言ったように、自分の心のドアを開け、人に接しようとする心がけが必要である。パッと見た瞬間の印象にとらわれたり、こだわったりすると、人間関係は玄関先でギクシャクする(注4)。

(注1)虚心:先入観なく相手をありのままに受け入れる心

(注2)先入主:先入観

(注3)畏怖:おそれ

(注4)ギクシャク:物の動き、人の言動、人間関係が円滑でないさま

1. 印象的であるとあるが、何が印象的だったのか。
いろいろな人に会うのは大変だ、と言ったこと
いやな人、きらいな人もいる、と言ったこと
人の好ききらいはない、と言ったこと
だれにでも初めは虚心で会う、と言ったこと


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2. 「身がまえてコチコチになっている」というのは、どういうことか。
作り上げたイメージを払いのけようとしている様子
相手がこわそうなので、びくびくしている様子
相に対して心を開けず、自分を守ろうとしている様子
相手がもっている先入観をくずそうとしている様子

3. 「自分側の気持ちを、相手のイメージに投影している」例として適当なものはどれか。
自分に自信かないと、相手が自分をばかにしているように感じる。

自分がさびしいときに相手が楽しそうにしていると腹が立つ。
自信過剰な人を見ると、心配になり、注意したくなる。
相手が自信がなさそうだと、自分に自信がわいてくる。

4. この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
先入観と第一印象は人を判断する時に大きく影響する。

相手に対する先入観なしに自分の心を開くことが大切だ。
第一印象は、その人を判断するのに、全く役にたたないものだ。
人間関係は、まず相手のイメージを作りあげることから始まる。

Reading Passage 2

ある医者から聞いた話だが、薬物依存の患者に、本物そっくりの薬を渡すと症状が落ち着くことがあるという。その後、「薬がなくても大丈夫」と説明すると、薬から離れるきっかけになるというのだ。これは治療の一環として行われるそうである。
こんなことができるのは、患者が、にせの薬を「本物の薬」と思いこむことで効果が現れる「プラセボ効果」が存在するからだ。

昔から、珍しい植物とか、動物の骨とかが難病に効くという話がよくある。成分からすると効くはずのないものが長く薬として使われた背景には、プラセボ効果があるとみられる。

5. 次のうち、プラセボ効果に相当するのはどれか。
お守りがあると、テストでほんとうにいい点が取れることがある。
乗り物酔いに効くと言われて梅干しをお茶に入れて飲んだら酔わなかった。
マラソンをしているとき、応援されると急に足が軽くなることがある。
薬を飲まなくても食事を改善することで病気が治ることがある。




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